ベアリングの入手
必要なベアリングは以下の2種類で計4個必要です。
◎反フリー側のベアリング 6802
(内径15mm × 外径24mm × 幅計5mm)×1個
⇒AliExpress 6802
◎フリー側&フリーボディー内のベアリング 15267
(内径15mm × 外径26mm × 幅計7mm)×3個
⇒AliExpress 15267-2RS
※「AliExpress」だけに精度が怪しいですが取り合えず問題無く付けることはできました。
注文後2週間弱で到着しました。なぜか6802と15267が一日違いの到着です。
国内では入手困難かと思いましたが後々調べてみるとAmazonにあるようです。だいぶ高くなりますが精度は良さそうです。
ベアリング交換に必要な工具
特殊な物はありませんが、5mmのアーレンキーと13mmのスパナは2つずつ必要です。
①13mmのソケットレンチ:フリーボディのベアリングを抜くときに必要です。
②ソケットレンチの長さを延長するやつ
③圧入工具(抜くときにも使える)
④5mmのアーレンキー:フリーボディーを外すときに必要
⑤5mmのアーレンキー:フリーボディーを外すときに必要
⑥細いアーレンキー:フリーボディーのシールドを外すときに必要
⑦13mmのスパナかメガネ:圧入するときに必要
⑧13mmのスパナかメガネ:圧入するときに必要
⑨ハンマー:ベアリングを圧入&叩き出すときに必要
自作のベアリング圧入工具
ホームセンター(コーナン)で全て入手可能。値段は全部で300円くらいかな。
④の長いナットは必須です。フリーボディーの内側のベアリングを圧入するときに普通のナットだとフリーボディー内に入ってしまい、締め込むことが出来ません。
②の中ワッシャーですが外径45mmくらいあれば大ワッシャーは必要ないと思います。
フリーボディー内のベアリングの取り外し
あまり意味無さそうなシールドを外します。けっこう固いですがネジ込んでいるわけではないので、細いアーレンキーを隙間に入れて無理矢理引き上げます。
フリーボディーの中には「15267のベアリング – スペーサー – 15267のベアリング」の順で圧入されています。
13mmのソケットレンチ(外径17.7mm)が上手い具合に入りますので、差し込んでハンマーで叩き出します。ベアリングが2つ圧入されているので、なかなか固いです。
※写真を撮るため床に置いてますが、このまま叩くと床もフリーボディーも痛めそうなので左手でフリーボディーを掴んで叩き出しました。
しかし、後から思いついた以下の方法でも上手く外せました。
写真の順番でねじ込んでいけば簡単にダメージも少なく抜き取れます。
中身を外すとこんな感じ。
ハブの反フリー側のベアリングを叩き出します
こんな感じで持ちました。手が大きい人はキツいかも。
直接シャフトをハンマーで叩くのは気が引けるので、圧入工具を付けネジ部分を叩きました。3~4回叩いただけで簡単に抜けました。
ハブのフリー側のベアリングを取り外します
抜けたシャフトを逆さまに刺して叩けば抜けそうですが、あえて圧入工具を使いました。
写真の順番でねじ込んでいけば簡単に抜くことが出来ます。
汚いグリスまみれの内部を綺麗にします。
ラチェットのまわりに見える黒い輪っかも爪で引っかければ簡単に外れます。
不思議な点
ここで不思議な点に気が付きます。
先程までゴリゴリだったベアリングですが抜いたベアリングは全てスムーズに回ります。
まさか剛性の問題かと思いベアリングをギュッと握ってシャフトを回すとゴリゴリしました。。
人力で変形するものなのでしょうか??
新しいベアリングで同様なことをしましたが、こちらは問題ありませんでした。ホッ
フリーボディーのベアリングを圧入する
この順番で1個ずつねじ込んでいきます。
ある程度締め込むと長いナットが威力を発揮ます。普通のナットだと奥に入ってしまいスパナが入りません。ただ、適当なソケットレンチを間にかませばイケるかもです。
フリー側のベアリングを圧入します
最初にフリー側のベアリングを圧入します。反フリー側から圧入すると長いシャフトが邪魔でベアリングを取り付けることが出来ません。
写真のようにしてねじ込んでいきます。
反フリー側のベアリングを叩き入れます
反フリー側はシャフトが遊んでいるので圧入することが出来ませんでした。
すみません写真を忘れました。。
外した古いベアリングを新しいベアリングの上に二つ重ねます。
以下イメージです。
ハンマーで叩く⇒⇒⇒15267(古い)- 6802(古い)- 6802(新しい) – ハブ
3~4回叩いて入りました。
反省点
全てのベアリングを交換しシャフトを指で回すとゴリゴリ感はまったく無く良い感じです。
ちなみにセラミックベアリングはグリスが怪しいので、パーツクリーナーで洗浄してシマノのグリスを入れ直しました。
なのでセラミックのシャコーーーーーという回転ではなく、ただのヌルヌルしたベアリングです。。
セラミックにした意味があまり無いのでモノタロウで精度の良い国産のベアリング(1個数百円)を購入した方がいいかも。。(モノタロウで15267サイズのベアリングは見当たりませんでした。)
また、圧入工具についてセンターが出ないので上下左右にけっこう遊んでしまいます。富士山のようなテーパー状になったワッシャーがあればいいかも。(存在するかわかりませんが、、)以下、イメージ
タイヤの回転を新旧で比べてみました。
ケイデンス80回転でクランクを止め、タイヤが静止するまでの時間を比較しました。
●交換前⇒1:02
●交換後⇒1:12
●100キロ走行後⇒1:23
こりゃ誤差の範囲??
ベアリングとフリーボディーのグリスが馴染めば、もう少し回りそうです。
●130キロ走行後⇒1:31
だんだん馴染んできました。
不明点がある方はお気軽にコメント下さい。わかる範囲でお答えしたいと思います。
いじょ~~。
ベアリングの圧入時にセンターにする方法を思いつきました(2019/10/04更新)
M8のワッシャーとナットで実現可能です。以下参照。
※この方法の場合、ネジは両端ともナットを入れられるタイプの方が良いと思います。
↓こんな感じの(モノタロウ)
⇒https://www.monotaro.com/p/3471/2693/
コメントいただきましたフリーボディの謎の穴(2019/11/02更新)
コメントいただきまして改めて確認したところ穴ありました!たしかにイモネジで蓋してあります。ユルユルで今までよく落ちなかったと不思議に思います。
いっぱいまで締めると止まると思ったのですが、あっさり内側に落ちました。。
これはもしやベアリングを外さないと救出できないのでは。。仕方なくベアリングを外してみると2つのベアリングの間のスペーサーにくっついていました。
しかし、このスペーサーのエリアにアクセスする必要性がまったく感じません。この穴なんでしょう。。
もしかすると水抜き用の穴ですかね。この穴のせいで余計に水が入りそうですが。。